日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

DM三昧

・きのうはゴゴアメのDM作業。ン十通発送(住所ラベル切れのため)。きょうもン十通発送(今度はチラシ切れ)。明日稽古場でチラシを受け取り、週明けにン十通発送してすべて完了。皆様、しばしお待ちください。
・夜はMUの「神様はいない」を観劇。なさそうでありそうな、ありそうでなさそうな設定。ハセガワさんの作品を見るのは数えて四つ目だが、現実性と虚構性の狭間を単にバランス良く歩いているのではなく、最後のギリギリの瞬間にはたぶん虚構の方を選択してるんだろうなと予断する。人によっては「リアリティがない」とか言いそうな話なのだけれど、いったいいつから演劇は、物語は、「リアリティ」や「リアル」に遠慮して作らなければならなくなったのだろうか。ここに現実がないわけではない。ラストにはまちがいなく現実が見える。遠慮するのでも配慮するのでもなく、ただ現実に向き合おうとする作家の意志と姿勢が見える。それで正しいと自分は思う。
・終演後、立ち上がったら後ろの席に袴田氏が。そう、今回の美術も彼なのだった。「請求書、まだだよね?」と言ったら「忘れてました」とのこと。やっぱそうだったのか。黙っときゃよかった。帰宅後、下井草演劇研究舎こと浜野隆之君からメール。「会場でお見かけしました」とのこと。なんだ、来てたんだと驚く。体調をご心配いただき恐縮。みんなに支えられてんなとしんみりする。