日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

困ったニュース二題

なんという不敬。生まれてこの方、閣僚がかくも不遜な言辞を述べた例を自分は知らない。非常識が狂気の域である。この御仁は「日中韓で共通の歴史教科書を作るのが理想」などという妄言も吐いており、世間知らずもまた狂気の域である。
最高裁の判断に隙があったとはいえ、一企業の都合だけでこうした判断をするのはいかがなものか。自分たちさえ良ければ後は野となれか。同社にはこういう性格がある。今後同様の事態におそわれた企業は、「西松? ああ、あれは日本の企業じゃありませんから」と受け流せば事足りよう。
・「日本」や「国家」について学んでもいなければ考えてもいない連中が政界や財界の中枢にいるとはおそろしい。肯定するにせよ否定するにせよ、そこにはなんらかの見識がほしい。思想以前に、彼らは利用し、毀損する。「戦後」は国民を甘やかしすぎた。かくして外交問題をご近所付き合いレベルでしかとらえられないお坊ちゃんが外相になる事態が出来したわけである。以下、「歴史認識」に対する青木直人の発言の一部。必見。