日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

2015-01-01から1年間の記事一覧

『第一短編集』作品解説

・第一話の『ふいにいなくなってしまった白い猫のために』は、今年の初夏くらい、あるプロデューサーさんにお声がけいただき、ある空間で上演するために書き下ろす予定だったタイトルでした。兄と妹がいて、妹は今度結婚する、その挙式前夜、妹とその婚約者…

ズッキーニ!

・今回の『第一短編集』で上演する『ステディ』という作品には「恋愛対象は同性のパートナー、女とは遊びで寝る、けれどあくまでも自分はゲイ、バイセクシュアルじゃない」と主張する青年が登場します。自分なりにリアリティがあると確信しながら書いたもの…

どんな脚本家になりたいの?

・コンテストに入賞した当時は局の偉い人に会うたびに聞かれた言葉だ。さすがに最近では聞かれなくなったが、あまり自分で言葉にしたことがなかったので、あらためて書いておく。 ・ジョン・セイルズやデビッド・マメットみたいになりたいです。完。 ・よう…

第一短編集

・というわけで本日発売開始である。来年の五月まで本公演がないので、間にいままであちこちに書いた短編を集めてギャラリー公演をやろうと企画したものの、なんだかんだですべて新作になった。正確には『ふいに』と『くろい空』が新作で『ステディ』が蔵出…

高校演劇地区大会の審査員を務めたこと

・この連休中、高校演劇城東地区大会Bブロックの審査員を務めてきました。『丘の上、ただひとつの家』をご覧いただいたさる学校の顧問の先生が推薦してくださった結果です。演劇をやっているとこういう巡り合わせがあります。 ・他の審査員お二人が誰なのか…

三匹目の猫を送る

・2011年の4月から四年半飼った猫が今朝亡くなった。年齢は不詳だったが身体の状態から十五、六歳だったのではないかと獣医さんは言う。 ・うちの近所の草原にいた猫で、ひどい下痢をしていたのと、柄がその年の1月に亡くなった猫とおなじだったのに縁を感じ…

俺にもブログがあったんだった

・わざとじゃないんですよ。本当に忘れてるんですよ。だめですね、ほんと。 ・というわけで新作です。今年の本公演はこれ一本。ここしばらくの心境の変化が如実にあらわれた作品になったんじゃないかと思っております。 ・二十代の終わりごろ、安原顯さんが…