日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

そういや

・「紀元前1万年」を見たのである。録画消化だが、なんだかさっぱり寝つけず、早朝に再生したら最後まで見てしまった。
・もともとエメリッヒは嫌いな監督ではない。「スターゲイト」も「インディペンデンス・デイ」もハリウッド版「GODZILLA」ですら好き。こう見えても派手な見せ場がふんだんに盛り込まれた映画は好みなのです。
・しかしエメリッヒもプロデューサーのディーン・デヴリンと離れてからはどこか地味になってしまい、「デイ・アフター・トゥモロー」もスケールが大きいわりにはなんだか小粒な感じで物足りなかった。そして「紀元前1万年」もまたそういう映画であったのだ。
・それなりに面白いんだけど、どこか「華」に欠ける。前出三作がかつての夜九時台の洋画劇場なら、「デイ〜」やこれはかつての日テレかTBSで土日の昼にやってた洋画劇場みたいな感じ。わかっていただけるだろうか、この感覚。決してテレ東じゃないのよ。ちなみに自分がむかしTBSの昼枠で見たのが「世界が燃えつきる日」や「悪魔の追跡」だ。そういうことです。まあ、つまり、あんまり前のめりで見るべき映画じゃないなということですね。
・そしてこちらがエメリッヒの新作。絵は派手だけど、ストーリーはどうなんだろう。生きる希望がなくなってくるような、すごいCGですね。