日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

天国と地獄

・台風逸れる。おかげでどうなることかと思った木曜二公演は予想よりも盛況に。これもてるるのおかげであろうか。これだけ大量にてるてる坊主を作っておきながら台風到来とはまさに「藤岡豊地獄」と思っていたが、まさかの快晴で一転「藤岡豊天国」である。と、姐に言ったら、
「おまえ、頭悪くなってないか?」
と言われる。姐は自分や平山や更果を「非常に頭の良い人たち」と思っている節が見られるが、それはたいへんな誤解である。われら三人それぞれは、それぞれなりにかなりダメである。ダメだけど愚鈍ではないという、ただそれだけのことである。
・公演のあとは当然のように飲み会に流れる。ソワレを観に来てくれた実近君も合流。画像はみのりさんとのツーショット。みのりさんはブログでの顔出しは禁止らしい。なぜかは知らぬ。どういうわけか共演したがらぬ二人だが、しゃべってるところを見てると俳優としての相性は悪くなさげで、むしろ共演した方がいいんじゃないかと思われる。まあ、そのうちそういう機会もあるだろう、きっと。

・終電なくしたのでタクシー、浩樹さんを送っていくことに。車中では浩樹節が炸裂し、とことんそれにつきあう。鵺的はじめてこの方、良い役者との出会いが多いが、彼らはみな例外なく変人である。演劇やってるかぎり、人生に退屈することはないだろう。