日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

告知すら忘れるほど

・多忙だったのである。あと、やっぱツイッターやってるとブログ書くのは遠くなるな。
・そんなわけで公演まで一ヶ月切っており、稽古も始まっている。きのうの稽古では菊地さんから、「これはいったいどういうストーリーなんでしょうね」という素朴な疑問が発せられ、自分もあれこれ説明し、金演助が情報ブログにも書いてくれているのだが、毎度のことながら説明に困る内容である。わかりやすく言うと「犯罪加害者のその後」の話なんだけど、あまり社会派的な売りにしなかったのは、そこから期待されるような物語では確実にないから。前にいた劇団の旗揚げからこの方、平山にはさんざん人殺しの役を演じさせつづけてきたのだが、ふと彼らのその後を描いてみたくなったのだった。それはとりもなおさず、そういうものをさんざん書いてきた自分の内面をさかのぼる旅となり、だから非常に内省的な感じである。
・……とまあ、こんな具合にどんどん抽象的な言葉になっていくのよ。具体的に言うと、十七歳のときバスジャック事件を起こして六人虐殺した男と、現在十七歳で人を殺したくて仕方のない少女の交流からはじまる物語です。平山と実近は「ポップな感じですね!」とか言ってたが、菊地さんから「ぜんぜんポップじゃないよ!」とツッコまれていました。内容に関しては今後もさらに触れていきます。関係各位のブログともどもご期待ください。
・暗いけど、そしてこういう言い方はとても不謹慎かもしれないけど、実に面白い芝居です。ご予約はこちらから。よろしくお願いいたします。