日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

本日二日目だが

・結果的に昼にゲネをやったのは良かったらしい。「あれで問題点が整理できました」と浜野君も言っていたし、平山も菊地さんも「あってよかった」と言っていた。これからは初日前日ではなく、初日昼におこなうことは固定にしとこうかと。ゲネのゆるさが吹き飛んで、夜の本番はとても熱かった。
・寺十さんをお迎えしてのトークも無事終了。寺十さんはとてもクレバーでとてもやさしい方であることがよくわかった。あっという間の二十分だった。
・亜矢姐からも「これは殺人についての考察をめぐる寓話だ」というお言葉を頂戴したが、寺十さんからも「寓話性が強くなったよね」というお言葉を頂戴した。自分としては、これは『複雑な愛の記録』や『幻戯』に連なる作品で、執筆のモチベーションの方向性が内向き、ヒロインが100パーセント虚構、という点で共通性がある。いかにも現実的なところからはじまるのだが、ぜんぜん現実的ではないファンタジーである。ここらへん、さすがに平山は稽古の初期の段階から気づいていたのだが、トークで触れたりするかもしれないので、いまは書かずにおく。とりあえず、Google AdWordsのコピーを「殺人と狂気にまつわる寓話」にしたのはそういう理由です。台本がもっと早く上がってたら、チラシにも採用したかもしれないな。
・打ち上げには今里真、岡本篤、谷中恵輔各氏が参加してくれ、平山と菊地さんもいるので、なにやらJACROW色の強い飲み会になった。しかし岡本君はなんであんなに面白いのか。谷中さんもいいキャラだし、JACROWの現場は楽しそうだなあ。
・そんなわけで本日二日目。昼のゲストはMUのハセガワアユム君、夜のゲストはJACROWの中村暢明さんです。御来場お待ちしてます。