日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

公演終了

・最終日、昼の回のゲストは水牛健太郎さんと北嶋孝さん。水牛さんが殺人というものを社会学的、文明論的な視野でとらえられたり、小劇場でそうしたモチーフをとりあげるカンパニーが相次いでいることの興味深さを指摘されたりする一方で、北嶋さんは高木の作品史的アプローチをしてくださり、あと三十分くらい時間が欲しいと思ったトークであった。夕方の回はいちばん売れてなかったのだが、けっきょく滑り込みでお客様は増え、最終的には演劇始めて以来、最大の総動員数に。つってもまだまだなんだけど、ひとつの目標をクリアできたのはうれしい。こりっちでも「公演中」と「週間」で一位、「月間」で三位。菊地さんに「この規模で一位はすごいです」と言われた。ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
・いろいろ書きたいことはあるのだが、まとまらない。受付が最高に盛り上がったのが刑事が現われたときだったとか(「刑事だ!」「あれ、刑事じゃね?」「刑事だよ、刑事!」など……そのわりに奴は誰にも挨拶せずに帰って行った)、えらくいい女が入ってきたので「お」と思って見てみたらみのりさんで orz となった話とか、トシゾーネモトの作品解釈がパーフェクトでさすがと思ったこととか……あと、会期中にいくつも企画が立ち上がったことも楽しかった。なんだかんだで2013年初旬あたりまでは、やること決まっちゃった感じ。まあ、頑張りますよ。
・独立以来、日に日に味方や仲間が増えていくことを実感している。長らく孤独だったのに、不思議な感じである。精進します。鵺的に関わって良かったと思っていただけるように。どうか今後ともよろしくお願いいたします。