日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

『視点』終了

・ご来場いただきましたすべてのお客様に感謝いたします。ありがとうございました。
・とにかく楽しい一週間、いや、一ヶ月だった。優秀な役者との仕事は楽しい。はじめて出会う人々との仕事は楽しい。はじめて出会うお客様との交流は楽しい。得難い機会を与えてくれたオーガナイザーのハセガワアユム君に心から感謝する。
・自作が受け入れられるかどうかは毎回の懸念だが、『暗黒地帯』『不滅』ともに、こちらの想像以上にお客様に受け入れられる現実に励まされ、それは今回も同様であった。アンケート(回収率八割! ありがとうございました)など拝見すると、『クィアK』に対するネガティヴな反応は極々少数である。テレビドラマがつまらなくなったのは視聴者を信じなくなったからだが、変なサービス意識に惑わされず、あくまでもお客様を信じてもの作りをつづけていこうとあらためて思う。
・「再演せよ」という声もある。真面目に考えます。まずは小休止、ひとの芝居を浴びるように観たい。昨夜はエビス駅前バーでトリンギの『捨てる。』を観劇、実に良い芝居で満足した。演劇は良い。やるのも観るのもやめることはないだろう。