日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

年始も仕事なわけであるが

・考えてみれば昨年は後厄なのであった。だからあんな年越しだったのである。すげえなあ。とりあえず厄は明けたが、昨日はお不動様でお札をいただいてきた。三年つづけたので、もはや習慣になった。つうかたのしみである。やめられない。お坊さんが法螺貝を鳴らして出てくるだけで思わず拍手をしそうになる。しないけど。
・元日の晩は徹夜で『バイオハザード』全四作を堪能した。昨夜は『トップガン』を見た。なんだかそんな気分なのである。たのしい映画が見たい。あかるい映画が見たい。今夜はこれから『デイズ・オブ・サンダー』を見る。『バイオハザード』はともかく、トム・クルーズのこの手の映画は、むかしだったら食指が動かなかったものだが、それがこうなっているのは、歳もとったし、玄人にもなったからで、当時は見えなかったものがいま見えるのがたのしいのである。それにしても我が家にはけっこうトニー・スコットのDVDがあった。ないのは『ビバリーヒルズコップ2』と『トゥルーロマンス』くらい。『ビバヒル』はともかく『トゥルーロマンス』は欲しいなあ。再発しないだろうか。ちなみにいちばん好きなのは『エネミー・オブ・アメリカ』です。『ラスト・ボーイスカウト』も悪くない。
・芝居も観に行きたいのだが、もろもろあって長時間の外出ができない。けっきょく昨年最後の観劇は平山の出た角角ストロガのフだった。いろいろ未整理な感はあったが、角田さんが世の中をどんな風に見ていて、どんなものが嫌いで、どんな毒を吐きたいかの一端は充分うかがいしれたと思う。これでもいつもよりもマイルドな感じだったそうで、従来の路線のものもぜひ見てみたい。皆様、お疲れさまでした。