日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

吝嗇家

・松竹から出ている廉価盤シリーズ「あの頃映画」は既発売新発売を問わず痒い所に手が届くラインナップで素晴らしい。ここまでやるなら『オレンジロード急行』や『カポネ大いに泣く』、石井輝男の二作なども発売してほしかったものだが、そこまで言うのは贅沢かもしれぬ。四月までと言わずまだまだつづけてほしい。
・これが「3枚買って1枚もらおうキャンペーン!!」を開催しており、封入されている応募券を専用ハガキに三枚貼って送れば対象作品から一枚無料でもらえるというもので、まことに有り難い。そんな次第で前田陽一のボックスを買ったわけである。三枚組なわけである。バラ売りもしているわけである。これで一枚もらえると思うわけである。意気揚々と開封したわけである。……応募券一枚しか入ってないでやんの。バラ売りの方には確実に一作一枚ずつ封入されてるはずだよな。値段だってボックスの方が安いってこともないしな。なのにこれって。俺がケチなのか向こうがケチなのか。非常に釈然としないが、とりあえず『にっぽんぱらだいす』は見ておきたい。
・仕事のことは聞かないでください。明日は〆切り。