日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

風邪が治らねえ

・けっきょくダルカラ東京ネジかもめマシーンも観に行けなかったよ。みなさん、本当にすいません。しかしかもめマシーンの「主宰者募集」ってのはすごいな。名乗りを上げるのはどんな人なのだろうか。
・風邪のたびに書いてる気がしますが、なにがつらいといって買い物がつらいです。こういうときに独り身の限界を感じます。スーパーまで行く気力がないので近場のコンビニと薬局で済ませました。近場にそういうものがあるだけありがたいわけですが、1.5リットルと2リットルのペットボトル二本は重かったです。
・たまたまTVをつけたら某局でドラマ(?)をやっていて、主役の方以外全員無名(しかもかなり下手)、脚本演出素人以下(通販CMの下手なドラマがえんえんつづくような感じ)、生まれてこのかた見たなかでまちがいなく最低の作品で、あまりのひどさに何事かと思って検索してみたら、主演の方が脚本演出も兼ねておられる番組と知って唖然。ベテランの方なんですけどね、こういうときに集めるべきスタッフ、集めるべきキャストについてのヴィジョンがないのかと。おそらくワンマン企画でまわりにイエスマンしかいない結果かと思いますが、やっぱプロデューサーってのは大事だなあと怖くなりました。ひとりでコツコツやって傑作を生み出すことができるのは天才だけで、そうでない者は信頼できる関係者の言葉に真摯に耳を傾けなければなりません。集団作業である以上、おたがいに変化や成長がなければやっている意味もないからです。もしあの内容で関係者一同満足しているなら、中心にいるあの方は裸の王様です。