日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

正月二日目

・ほとんど家です。仕事もたいして進まず、閉塞的な感じ。やだ、そんな正月。
・きのう初詣で行列してたら、隣の親子(非地元民)が「ここ、活気がないねえ」「ここ選んだのは失敗だったねえ」などと話し合っており、地元の人間としてはムッとしつつ、その通りだと思ったのでした。下町は下町なんだけど、「文化」不在の下町なんですよ。だから浅草あたりにくらべると、仲見世もつまらないし、街もあんまり面白くないのです。生活するには良いですが、隅田川からこっちは、正直そういうものを期待する方にはとても退屈なのではないかと思います。ガキの頃から住んでる人間としては、ここほど愛着のある街はないですけどね。小中学生時の同級生を町中で頻繁に見かけますが、いまだにここに居着いてるっていうことは、まあみんなおなじ想いだってことだと思います。
・そんな街で唯一の本屋で『ストレスフリーの整理術』(二見書房)を買って来ました。この仕事やってて、なにげにいちばん参考になるのはビジネス書です。前の『ストレスフリーの仕事術』ってのも面白かったですが、読む暇がなくて早くもストレスフルです。