日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

言霊使いの末席

・めずらしく外出の予定がない日だったので整骨院に行った以外は家で仕事。細かいあれこれを片付ける。
・稽古場は劇団時代と使ってるところがおなじなので、なんだか不思議な感じ。彼らが去って自分らが残ってる感じというか。スタッフさんも前回とほとんど変わらないし、そういう意味で激しく新しいことをやってる感はない。劇団に残っていても「暗黒地帯」という作品は書かれたはずだ。ただし内容はぜんぜんちがったものになっただろうけれど。いつもタイトルだけ先に決めるんですわ。あとは出てくれる役者のイメージのみ。そして書き出す。プロットも何も考えず。テーマもストーリーもキャラクターも後からついてくる。こんな書き方ができるのは芝居だけです。けれどもっとも充実感がある作法だったりします。