日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

いまさら

・アマゾンから「グラン・トリノ」のDVDが届きました。さっそく見まして、もうすいませんて感じです。いろんな方がさんざん書いておられるでしょうからいまさら何を言うこともないんですが、ラストには単純に感心しました。ああ、こう来るかと。お見事としか言いようがありませぬ。
・さらにアマゾンから井上鑑「CRYPTOGRAM」が届きまして、さっそく聴きましたところ、あまりの音の良さに思わず感涙です(注・中学生の時に友人宅で録音させてもらったBHFのテープで聴き慣れていたため余計に)。ボーナストラックに「[SEND ME A]CRYPTOGRAM」の別ヴァージョンと「KICK-IT-OUT!」のライヴヴァージョンが収められており、これもうれしいといえばうれしいのですが、井上鑑の未CD化音源は12インチシングルの「絵画感」などまだまだあるので、ひきつづき「Splash」や「架空庭園論」の再発にも期待する次第です。
・くわえてさらにアマゾンから小林信彦「黒澤明という時代」文藝春秋)が届きまして、さっそくちびちび読んでいます。帯にもありますが、著者はリアルタイムで全部見てるってのがミソで、まあ時代の空気を記憶してる方にはかなわんです。あえて申せば、小林信彦の生きている時代に生まれてよかったってことですかね。