日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

またしても稽古場へ

・拙作「悪意の研究」一場の初立ち稽古。はじめてだから手探りだが、手探りのわりにはみなさんカンがよく、観ていてえらく面白い。みのりさんに演ってもらうのは得体の知れない女で、それがしっかり得体の知れない女になっている。本人に「良かったよ」と言ったら「I LOVE YOUって言われちゃった!」とはしゃがれる。なんでそうなるんだ。
・金沢君に「刑事はほんとに茶髪だったの?」と聞くと、「うっすらと……白髪染めが落ちてきたみたいな」とのことで、やはり刑事は刑事だと安心する。
冨澤良子が見学に来てくれて、「オドル」で使用する紙吹雪の作成にもご協力いただく。感謝。今度こういうイベントがおこなわれるそうなので、興味ある方はぜひ。
・「オドル」の劇中披露される踊りの振付けは美代子先生の担当である。「けど、けっきょく全部平山君に持ってかれちゃうんですよ」。平山の踊りは本人のオリジナルである。いったいどんな踊りなのか。稽古が観たいが日程の調整がつかず悔しい。
・稽古後は当然飲み会。帰宅は二時。「暗黒地帯」じゃ飲みに行く余裕もなかったが、すごいなこの現場は。稽古でこれじゃ、本番はどうなるんだか。