日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

藤岡豊君に返礼す

某公演を経て自分の頭はすっかり悪くなり、当ブログの知的レベルも飛躍的に低下した。ここ二日ばかりのエントリはリハビリのつもりである。常態に復するまでにはなお時間がかかろう。
・そんななか藤岡豊君が自分への感謝を述べてくれている。返礼とともに疑問にお答えしたい。
・なぜにはてなライブドアでブログを展開しているかといえば、あっちゃこっちゃで展開した方がそれだけ人目につく機会が増えるからである。単純に見栄えの問題もある。統一すればしたで見た目の統一感は出るが、一方で画一的になるのは否めない。もしまたもうひとつブログを設けるとしたらアメブロあたりの軒をお借りしようかと思っている。
・そんなに赤裸々に綴っているつもりはないのである。みのりさんの実態をかつてなくなまなましく描破して姐の不興を買ったりもしたが、あれとて脚色が加えられている。これでも以前に比べればだいぶおとなしくなった。かつては「嘘はつかない」を信条に、自分の醜さや愚かしさ、怒りや不満を寸分も包み隠さずブログに綴っていた。結果、不興を買ったり喧嘩を売られたりするのは上等だと思っていた。文章は物騒でなければ面白くない。谷沢永一百目鬼恭三郎吉本隆明安原顯竹中労田山力哉、自分が影響を受けた人びとの文章は例外なく物騒だった。だからといってわざと物騒にするのではなく、心の赴くままにするだけである。拙文がおとなしくなったのは、つまりは環境のせいである。人間関係に恵まれたのである。最近は鬱屈することも忘れた。きっと良いことなのだろう。
・体調は良くなったが、良くなりすぎて肥った。痩せたいので、またちょっと悪化させようかと思っている。
・ちなみに自分の行きつけの整骨院の先生方が全員で「てるるなはなし」全話を鑑賞してくれたという。院長先生は主題曲が頭について離れず、「あれは地獄です」と訴えていた。局所的にてるるは人気である。藤岡豊君の前途を祝す。