日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

15日の記

・深夜まで上杉×町山論争。おふたりのファンなので最初から最後まで完全視聴。どう考えても上杉さんの負けと思われたが、転んでもただでは起きない人だった。されど全体的には町山さんの誠実さが際立ち、勝負はそこであったと思う。見ながらPASH!誌のコメント書き。『黒子』特集用。〆切り数日過ぎ、やっと書けた。すいません。
・朝起きて整骨院。背中が凝りまくっていたのでやっと人心地つく。
・シアター711でユニークポイント『アイ アム アン エイリアン』。山田さんや詩森さんの作品は、拝見するたびそのあまりの誠実さに逆にこちらの不誠実さを告発されているようで恐縮した気分になるのだが、今回もまたそうであった。国内初の臓器移植審議会が開かれる――という架空設定による陪審員ものの変種。幕切れ鮮やかで、主題の問いかけ方が見事だった。宍戸さんは声の出演のみ。八月の公演には出るのだろうか。