日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

最近物忘れがひどいのだが

・いちばんひどかったのはこのブログを再開したのを忘れていたことである。今日ふと思い出した。もう十一月も後半だ。
・『デュラ』も『黒子』も作業がシリーズ終盤で、公演が終わって余裕があると思いきや、ほとんどまったくない状態がつづいている。体調もよろしくない。夏の終わりから引きずってる仕事が片付かない。自分があと二人ほしい。いたら鬱陶しいけど。
・隙を見て芝居を観ている。エムキチビートの『朱と煤』は『赤と黒』の翻案ミュージカルで、それはもう堂々としたもの。小劇場じゃないみたい。ツネ君のやっていることは頭ひとつもふたつも抜けているのがよくわかった。
ローカルトークスの『気がつけば、みんな、尾崎』も頭ひとつふたつ抜けた芝居だった。とにかく抱腹絶倒したが、ここには批評もあれば思想もある。西山さんが尾崎豊が好きで、ことあるごとに尾崎について考えてきた結果がこれなのだと思う。演劇ならではの仕掛けも効いているし、役者もそろっている。本当に良いものを見た。時期を見てぜひ再演してほしい。
・ああ、二月公演の台本……自分でもどんなものになるかわからない。阿部定の次にこれかよ、というものになるかもしれないし、いままでの拙作のどれにも似ていないようなものになるかもしれない。自分で自分の変化をたのしみながら書ければ良いと思う。